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メタバースと今:redfrog greenfrog STUDIO

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昨今、「メタバース」という言葉、概念がもてはやされて少し経ちますが、キラキラしていた時が過ぎ、市井では騒ぎ過ぎて、手垢で、キラキラがなくなったように感じている人も居るみたい。



そもそも、「メタバース」という言葉、ニールスティーヴンスンの「スノウ・クラッシュ」で初めて用いられた言葉。当時、作品自体は読んだことがなくて、SF小説ガイド本の紹介文では知ってはいたけど、一時、絶版となっていた。ネット通販で検索しても、高値が付いており、入手困難な状況でした。早川文庫で再度発売された折には、喜び勇んで即買いし、ここ(当サイト)でも取り上げたものでした。



かくいう、私にとっても少しあやふやな概念ではあるし、「メタバース」という言葉に浮かれていた気もしますが、そもそも、技術的な課題がまだまだあって、そこら辺を解決できないことには共通認識も何も、あったものでは無いなあというところ。アニメ「エヴァンゲリオン」で描かれていた、操縦者が感じる、機体からのフィードバックが一番リアルかなと思っていて、あそこら辺の設定を考えたスタッフの想像力は素晴らしいと思います。


2024年時点では、インプラントとか電極を脳に刺す研究はされているようですが、このアニメで描かれていたように、操縦者がスーツごと液体中にいて、呼吸のための酸素もこの液体が供給してくれる設定で尚且つ、機体が受けた損傷などを痛みとして伝達する媒体としてもこの液体が機能して、操縦者自身の神経系統にフィードバックする、というような描写だったと記憶しています。しかし、本当にそんな技術が確立されたとしても、神経系統が受け付けることができる電気信号の許容範囲があるし、それを超える入力があった時には、脳にダメージが起こる可能性も否定できないと、いう想像も難く無い。ふむ。





どうやら、本気の「メタバース」を実現させるには、今のような、視覚的、聴覚的な部分だけで足りない、もっとリアルなインフォメーションが欲しいところだけれど、反対に、危険を回避するためにサーキットブレーカーなどの緊急遮断装置などがマストな気がする、まずは、そこら辺が整備されれば徐々にハードも出てくると予想しています。


また、技術的なハードルもあるけれど、法律などの整備も必要になるし、ウイルスなどの陰謀もあり得る話で、とにかく、小説に出てきたような「メタバース」は未だ実現できておらず、しかも、「スノウ・クラッシュ」で語られていたような本気の「メタバース」が登場するには、はまだまだ時間が掛かりそう、という話でした。

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