最近の出来事で、業務に日常的に使っているCADが実質的な値上げロードマップを発表した。年間経費が約三倍ほどになる。このソフト、かれこれ、1/4世紀以上お付き合いしてることになるが、馴染みすぎていて便利という他思い当たらない。まあ、もちろん数箇所のバグはあるものの、カラーイメージの質も、作図能力も、積算能力は使っていないのでなんとも言えないが、空間デザインで考えうることはほぼなんでもできそうな優秀なてんこ盛りソフトである。
しかしながら、年間の経費が3倍に膨れ上がるとなれば、黙って支出を受け入れるわけにはいかない。当然、対策をあれこれ思案中ではある。
今の所、Rainocerosなどは、大本命で、プロダクトの方ならよくご存知の超メジャーソフト。なんなら、あえてこれを導入して運用している建築の方も多い気がする。なぜなら、グラスホッパーという機能がパラメトリックデザインツールとして鉄板のようだからである。あくまでも、外の人で、使用経験は乏しいのでこれぐらいしか感想もないのだけれど、そんな程度でも自分の業務範囲で活用できる可能性は大きく、使いこなせば面白いものができそうな機能である。しかも、別売のプラグインで建築系のCAD機能を強化でき、BIMフォーマットにも対応できるそうで、購入が決まればこれも同時購入することだろう。なので、代替案としては、個人的にはこれ一択。
評価版があり、早速試してみたのだけれど、気がついたことがあった。初期操作画面がcinema4Dなどと同じで、4面表示になっている。現在使用中のCADソフトは初期画面はそうではない。もちろん、建築業界だけではないので、プリセットで多数の初期画面を用意しているのだけれど、どちらかというと、製図板のメタファーを踏襲するような見た目で、手書きの図面から始めた私などは、使用感に馴染みがあるというか、抵抗感が少ないのである。
他のすべてのソフトを見たわけではないので、狭い範囲の私見ではあるが、プロダクト系のCADは一つのものを作り上げるために4面表示のデフォルトを選択してる気がする。画面を一画面にするのは、もちろん容易く変更可能で、分かれば何も問題ないのだけれど、このようなところに思想の違いを感じてしまいます。
Comentarios