15分都市。最近、よく聞くなと思ってたら、イギリスのほうで何やら議員さんが異を唱えてニュースのなっていた。欧州でもパリの市長さんなどが政策に取り入れた様で、住民の幸福度の向上に役立つとの判断のようだった。
欧米関わらず、ヤン・ゲール氏の著作など、人中心の街づくりが受け入れられている印象があったので、かなり意外なニュースだった。
関わらず、人中心の街づくりの「15分都市」に対して異を唱えると言うこと自体は、いろんな主張あり、必ずしも悪いことではないのだけれども、疑いの目で見ると、どこかの企業のロビー活動の一環では、と邪推してしまう。
どこかのヨーロッパの資料だったか、記憶によると、10万人規模の都市において、自動車を排除し、路面電車などを充実させて、歩道を拡幅したところ経済活動が活性化される、と言う結果があった。これは、逆を考えると郊外型の商業施設の誘引力を阻害することにも繋がり、大都市部だけではなく、中規模の都市まで含めるとたくさんの点在するショッピングセンター、及び、そこに存在するテナントを危うくすると言う考え方も有りそうで、そこら辺の商業を守る立場の声を代弁したのかもしれない。また、都市の規模によると、古くからの商業の賑わいがあまりなくとも、郊外型の商業施設により成立していた住宅地型の都市もあるかもしれない。
ただ、環境問題と自動運転化、電気化、など世界的に注目される技術革新の波は、物流も人流も含めた流通に直接影響を及ぼし、変化させる事だろう。人(その都市に暮らす住民)を中心に考えるなら、そう言う流れを受て、昔のような流通に特化した都市が魅力的ではなくなり、住民の幸福度が向上するなら、今を生きる人を中心に最適化されるのだろうし、誰が抗おうと、その流れは止める事はできないのだろう。
また、「空間デザイン」にも少し変化の兆候がある様に思える
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