サイエンスフィクションと訳す方が多いのではないでしょうか。私が初めてSFという言葉に出会ったのは小学校の図書室に置いてあった「SF教室」という本でした。資料を調べると、1971年のポプラ社から出版された様で、私が手に取ったものが重版を重ねたものであつたのかどうかわからない。著者はかの筒井康隆氏。何でもジュニア向けにと出版社から依頼があったようで、本文中の言葉もジュニアを意識してか、文調は穏やかなお兄さんのイメージ。
同じものを古本で探し、同じものは見つからなかったが、近年復刻版が出た噂を偶然見つけた。検索したら筒井康隆コレクションの一部として、古いものや同人誌など、規格外の原稿を集めた形で出版された様で、中古の状態の良いものをAmazonにて即購入した次第。
日本でも優れたSF作品を出されている方はたくさんおられる様ですが、世界的に広く読まれるヒット作はお目に掛かれていない気がします。どこかで読んだお話しですが、お国の経済が豊かになると優れたSF作家が登場するらしい。世界的にヒットしたあのアジアの作家もそうカテゴリーできるかもしれない。
Wikipediaを調べてみると、H・G・ウエルズなどから最近のウィリアム・ギブスン、ニール・スティーヴンスンなど、はっきりと描かれている物語は異なる様。何となくわかる。「SF教室」が出版された1970年代は人間の想像力が先行していたが、現実の技術が進歩し、夢の世界が現実になってしまった。
引き続き考えてみたいと思います。
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